雨靴とはいえないお洒落なレインブーツ、ラバーブーツが沢山販売されています。
憂鬱な雨の日も快適に過ごすことの出来るレインブーツ。
しかし、お手入れをキチンとしてないと1年から2年で使えなくなってしまいます。
ゴム製品はとても繊細なものなのです。
正しいお手入れで、長く使う方法はないのでしょうか?
ラバー素材の特質について
レインブーツの素材は主にゴムで作られています。
ゴムには天然ゴムと合成ゴムがあります。
天然ゴムはゴムの木の樹液から精製されます。
精製されると高シスポリイソプレンが取れます。
性質のばらつき、異物混入、価格変動などが多少ありますが、弾力性、機械的強度、伸縮性に優れています。
欠点は、耐熱性・耐油性・耐候性・耐オゾン性などとなります。
人気のエーグルなどは天然ゴムになります。
合成ゴムは、石油を原料に作られたゴムになります。
様々なものがありますが、シリコンゴムとその他のゴムに分けられます。
シリコンゴムは着色性にすぐれ、人体に与える影響が少ないため、キッチン製品などが主力製品となります。
無臭で手触りが良い、耐熱性、耐寒性などにも優れていますが、力をくわれられると弱いという欠点があります。
天然ゴムに似たイソプレンゴムもレインブーツに使われることの多い合成ゴムです。
ブタジエンラバーという合成ゴムもファッション性が高く使われます。
また、天然ゴムと合成ゴムを混ぜて使うなどの工夫がそれぞれ行われています。
ゴム以外では、PVC(ポリ塩化ビニル)レザーが用いられています。
ダフナなどはPVCとなっています。
PVCはゴムに比べると耐久性が高く、長く使用することが出来ます。
お手入れしたら寿命はどれくらい変わる?
レインブーツ以外の身近なゴム製品を思い浮かべて下さい。
家庭内にあり、それほど環境が激変しない状況でも、ゴムはヘタってきたりひび割れたりします。
レインブーツは外気にさらされ、外ではでは水に濡れ、家庭では乾燥するの繰り返しになり、過酷な環境になります。
またシーズンオフには薄暗く湿度管理などもなり収納庫などで、管理されずに放置されてしまいがちです。
耐用年数は1~2年と言われます。
正しくお手入れすることで、これを2倍以上にぐっと伸ばすことが出来ます。
ラバー素材によくあるトラブル
ひび割れ、黄ばみ、固くなるなどが上げられます。
また、防水性が高いためにインナーの湿気が逃げにくく、カビ・臭いが発生することもあります。
安価な合成ゴムのものほど、黄ばみや色あせしやすい傾向にあります。
ひび割れは小さな傷が広がって出来ます。
硬化と同様に、ゴムの特性上仕方ない面もあります。
革のように一生ものとは行かないのがゴム製品だと思って下さい。
トラブルを避けるために行う、基本のケア方法
まず、購入時に説明書を読みましょう。
多くのメーカーがゴムの表面に加工を施しており、その加工によってお手入れが変わってきます。
ハンターなどは専用のクリーナーを販売しています。
コーティングを傷付けないようにするために、傷を付けない柔らかい布で手入れをすることが基本になります。
購入後は、ラバーを守るCollonilのRUBBER BOOTSなどをスプレーして保護をします。
また天然ゴムは紫外線や乾燥で白くなるので、UVスプレーを使用しておくのもおすすめします。
ケア商品は複数のものを使うと化学反応して思わぬ結果になることがあります。
シリーズ商品を使う、全体に使う前に目立たないところで試すなどしましょう。
「コロニル ウォーターストップの威力!」
普段は、乾いた柔らかい布で汚れを落とします。
また中性洗剤を水で溶かして布を浸け、硬く絞ったものでふくのも有効です。
ゴムは一見丈夫に見えますが繊細な材料ですので、ゴシゴシとブラシで洗うことはやめましょう。
艶がなくなったと感じたら、専用クリーナーで磨きます。
また、ゴムは紫外線に弱いので保管は直射日光のあたらない場所にしましょう。
臭いの原因となる湿気対策ですが、日に当ててはよくありません。
早く乾かそうとヒーターなどを使うのも熱に弱いのでやめましょう。
風通しの良い湿気の救うないところに置き、乾燥剤を使います。
ない場合は新聞紙を使いましょう。
また、変形した状態で固くなったり、ひび割れの原因になるので、型崩れしないようにブーツ用のシューキーパーを使用して保管します。
シューキーパーには除湿効果のあるものが入っているものもあるので、それを使えば乾燥にも役立ちます。