赤ちゃんの夜泣きは、家族の睡眠時間もなくなるし、泣いていてかわいそうだし、近所迷惑じゃないかと心配だしと困惑してしまいますよね。
ミルクもオムツも問題ないのに泣き止んでくれなくて、途方にくれる親御さんも多いのではないでしょうか。
私の姉が一晩中泣き続けるような子だったらしく、いつでも3秒でぐっすりだった私は一生分の親孝行したと今でも言われます。
それほど、夜泣きは大変なのですね。
夜泣きの原因を知って、適切な対策をとることで、育児疲れから少しでも解消される親御さんが増えるように願います。
赤ちゃんの夜泣き。考えられる原因・対策
厳密に言うと「夜に泣いている」というだけで「夜泣き」と呼ばれるわけではありません。
赤ちゃんが泣いているのは不快であることの意思表示です。
おむつが濡れている、お腹がすいている、のどが渇いている、布団が重たい、暑い、寒い、周囲の音が気になる、体調・気持ちが悪いなどですね。
こういった理由が特にないのに泣き続けるのが夜泣きといいます。
まずは夜泣きが増えてしまう原因を紹介します。
ここを知っておくと普段の生活習慣から、夜泣きの頻度を減らすことができます。
・体内時計の問題
大人の睡眠でもたびたび出てくる体内時計という言葉ですが、赤ちゃんにもあてはまります。
人間の1日のリズムを作る体内時計は、夜になったら寝て、朝になったら起きる、という調整をしてくれます。
この体内時計がうまく発達していないと、夜の眠りが浅くなり頻繁に起きることになります。
普段行っている「寝かしつけ」の習慣が、知らず知らずに体内時計のリズムを崩し、赤ちゃんの睡眠の質を下げて夜泣きを引き起こす原因となっていることもあります。
基本的には朝は7時までに起こしてあげましょう。
前日の夜が22時以降に就寝した場合は、朝8時頃を目安にしてもよいです。
起こす時間になったらカーテンを開けて、太陽の光を部屋に入れましょう。
日の光には、体内時計を調整する力があります。
光に気がついて、赤ちゃんが体を動かし始めたら、ゆっくり抱き上げてください。
このとき、いきなり抱きあげると「起きぐずり」の原因になることもあるので注意しましょう。
赤ちゃんが目を覚ましたら、何か話しかけながら顔を拭いたり、パジャマの着替えを行ったりと、朝の習慣を始めてください。
夜眠る時間は20時までを目標にするとよいでしょう。
寝る30分前くらいからは、仕事や携帯電話などは忘れて、赤ちゃんを安心させて寝かしつけることだけに集中しましょう。
「赤ちゃんの夜泣きの原因は?」
・夜間に起きてしまうことは赤ちゃんの正常な発達
原因とは異なりますが、夜泣きすることは、なにか異常があるということではなく、赤ちゃんの正常な発達過程の一つです。
夜泣きは大変かと思いますが、いつかは終わるものですから、思いつめる必要はありません。
大人も眠りの深さが周期的に変わります。
それは、ずっと深い眠りのままでは何か危険な事が起こったとしても、気付かずにずっと眠ったままになります。
いつでも危険を察知して起きれるように、眠りが浅くなるのは動物としての本能的なものなんですね。
赤ちゃんが夜泣きしてしまった!その場で泣き止ませる7つの方法
赤ちゃんの個性によっても違うので、これという確実な方法はありませんが、効果的といわれる方法を紹介します。
ぜひトライしてみてください!
・抱っこで安心させる
いちばんの基本ですね。
軽くトントンたたいて「ここにいるよ」と安心させてあげましょう。
・衣類を変えてみる
何かチクチクして眠れないとか、汗が鬱陶しいなどが原因のこともあります。
裸にして質の良いタオルでくるんで上げると泣き止むこともあります。
・音楽や音などを軽く聞かせてみる
静かな音楽を流してみたり、ベッドメリーを回すと、赤ちゃんが我に返って泣きやむこともあります。
オルゴールの音や、ホワイトノイズと言われる音も睡眠を誘います。
・スキンタッチ
身近にあるスプーンなどを使って、皮膚をなでたり温めたりして全身のツボに軽い刺激を与えます。
中指と親指でスプーンの柄をはさみ込むように軽く持って、背中の上から下、肩から腕、肩から喉元、お腹を丸くと滑らせます。
1カ所につき3~5回が目安です。
スプーンの縁が肌に触れているかいないか程度の、ごく軽いタッチでなでさすります。
こめかみと額から鼻筋も手で軽くなでてあげてください。
赤ちゃんが嫌がるようならやめましょう。
リラックスさせて、赤ちゃんに話しかけながらスキンタッチしてあげてください。
・思い切って一度起こす
寝ぼけて泣いている時は、一度完全に起こしてから寝かしつけた方が、しっかり深い睡眠に入れる場合もあります。
・外出
風にあたったり、車に乗るとコトンと寝てしまう赤ちゃんも沢山います。
・お薬
宇津救命丸などの昔からある夜泣きのお薬です。
心配な方もいると思いますので、お医者さんと相談して使うのもよいでしょう。
「赤ちゃんは寝ぼけて夜泣きをします。」
夜泣き対策の注意点
夜泣きに敏感になりすぎて、ちょっと泣いただけで、すぐに授乳したり、抱っこすると、却って赤ちゃんのペースを乱してしまいます。
赤ちゃんにも眠りの浅い時間帯があり、夢の中で笑ったり泣いたり寝言を言っているだけなのに、抱き上げて起こしてしまうということが繰り返されると、浅い眠りになったら起きなくてはならないと学習をしていまいます。
初めて夜泣きを体験される方など大変かと思いますが、赤ちゃんの成長のためにもうひと頑張りしてあげてくださいね。