「節分」「彼岸」などは有名ですが、同じ仲間に『半夏生』というものがあるのをご存知でしょうか?
関西地方では半夏生の日にスーパーで、たこ等が大々的に宣伝されたりします。
今回は半夏生のことから、その日にたこ・うどんを食べる意味や由来を紹介したいと思います。
恵方巻きも関西地方から伝わってきたものなので、半夏生のたこも流行るかもしれませんね!
半夏生とは
半夏生(はんげしょう)は、季節の移り変わりをより正確に把握するための日で、『雑節(ざっせつ)』と呼ばれています。
節分やお彼岸もこの雑節にあたります。
同じ季節の目安になる日として有名な「夏至の日」というものがありますが、これは『二十四節気(にじゅうしせっき)』に分類されて、1年を24等分にした節目の日の一つです。
イメージとしては「二十四節気」を基準に季節を把握して「雑節」でより適確につかんでいくという感じです。
半夏生はほぼ毎年『7月2日』となっています。
半夏生は「夏至の日から11日目にあたる日」だと考えてよいと思いますが、正確には「天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日」というのが定義となっています。
半夏生ができた由来
半夏生は農作業の大切な節目とされてきました。
夏至の日が終わってから半夏生の日(半夏という植物が生える頃)までに田植えを終わらせないと、秋の収穫が減ると言われています。
そのため畑仕事や水稲の田植えを終わらせるのはこの日まで、という意味合いでつくられたようです。
またこの日までに終わらせて、半夏生から5日間は休みをとる地方もあるそうです。
半夏生にたこ・うどんを食べる由来
さきほど書いた田植えの豊作を願って、神様に捧げていたのが「たこ」でした。
意味合いとしては「稲がタコの吸盤や八本足のように田んぼにしっかりと根付いて、秋に実りますように」という願いが込められています。
神様に捧げたあとには農家の人も食べるようになったのが「たこ」を食べる由来になっています。
たこを食べる風習は主に関西地方ですが、うどんを食べる風習は讃岐地方(香川県)で根付いているようです。
うどん県を謳っている香川県ならではの風習ですね。
うどんを食べる由来としては、この時期に小麦の収穫ができたことを祝って、収穫した小麦でうどんを打つことが風習になったためです。
収穫祭というものまであるそうですね。
「生たこの刺身の作り方 How to octopus of cooking sashimi Japanese food」
たこの栄養・効果効能
たこは低カロリーで良質な高栄養食材としても知られています。
ビタミンB2が豊富で、魚よりも2~5倍ほど含まれています。
主に動脈硬化、眼精疲労、肝機能、高血圧に効能があり、美肌効果まであります。
また魚介の中でもトップクラスにタウリンを含んでいて、これがコレステロール値を下げる働きをして動脈硬化予防につながります。
たこと言えばたこ焼きですが、たこに含まれているビタミンB2は加熱すると損なわれる性質をもっています。
なるべくお刺身に近い形のほうが栄養を保ったまま食べられそうですね^^
また、たこは冷蔵庫保存では3~4日間程度なので早めに食べたほうがよさそうです!