毎年来る冬至の日。
今回は冬至の日付・曜日(10年分)から、かぼちゃを食べる由来や地域の風習などを掘り下げて調べてみました。
今年の冬至はいつ? 2015~2025年まで
冬至とは
『一年のうちで最も日照時間(日の出から日没まで)が短い日』
のことを指します。
(夏至はその逆で、日照時間が最も長い日のことを指します。)
冬至の日付は、太陽の位置などから計算されて複雑なので、「今年はいつだっけ?」となりますよね。
そこで今回は2015~2025年までを表にしたいと思います。
2015年 12月22日(火)
2016年 12月21日(水)
2017年 12月22日(金)
2018年 12月22日(土)
2019年 12月22日(日)
2020年 12月21日(月)
2021年 12月22日(水)
2022年 12月22日(木)
2023年 12月22日(金)
2024年 12月21日(土)
2025年 12月22日(月)
現在の冬至は「21日」か「22日」のどちらかで、4年に一度のペースで「21日」となっています。
2028年からは「21日」と「22日」が2年ずつという形になり、2060年からは4年に一度のペースで「22日」となります。
ちなみに2014年は12月22日だったのですが、新月(朔)と冬至が重なった日で、19年に一度の『朔旦冬至』ということで話題になりました。
この日は月の復活と太陽の復活が重なったため、大変めでたい日とされています。
冬至かぼちゃの由来とは
冬至かぼちゃの由来は諸説ありますが、代表的な3つを紹介したいと思います。
昔、冬季のかぼちゃは貴重な栄養源・無病息災の食べ物だった
農閑期の冬には野菜不足、かつ動物も冬眠中で狩りもうまくいかず、冬季は食糧が乏しかった時代。
かぼちゃは保存がきくため、夏に収穫したかぼちゃを冬の食糧としてとっておきました。
また冬を越すため、無病息災の祈願が行われていて、その時食べられていたものの1つがかぼちゃでした。
夏を『陽』・冬を『陰』と考えられており、『陽』の時期に獲れるかつ南方から渡ってきたかぼちゃは『陽』の気が多く含む食べ物とされ、『陽』の気を補うという意味合いがあったようです。
切ったかぼちゃが太陽に似ているという説もあります。
冬至には運盛りとして『ん』のつく食べ物が良いとされているため
冬至には運気を上げるために、運盛りとしてかぼちゃが食べられます。
「かぼちゃには『ん』がついてない」と思ってしまいますが、かぼちゃを漢字で書いてみると「南瓜(なんきん)」と『ん』が二つも付きます。
『ん』は二つ付くほうが好まれ、他にも
人参(にんじん)、蓮根(れんこん)、寒天(かんてん)、銀杏(ぎんなん)、金柑(きんかん)、饂飩(うんどん=うどん)
などがあります。
ちなみになぜこの日に運盛りするかというと、冬至を境に日照時間が増えて運もだんだん上がっていくと考えられているからです。
このように冬が終わり春がくることを『一陽来復』とも呼ばれています。
かぼちゃで風邪を予防
風邪予防のために、昔からかぼちゃが食されていたそうです。
現在でもかぼちゃの栄養価は高いと評され、実際にビタミンA、ベータカロテンが特に豊富です。
他にもビタミンC、ビタミンE,カルシウム、鉄分などがバランスよく含まれていて、体力回復、冷え性などに効果があるとされています。
冬至にかぼちゃと小豆?地域によって違う食べ方・風習
冬至の日にかぼちゃを食べることは全国共通の習慣になっていますよね。
ほかにも地域によって少し違った風習などがあるのでご紹介したいと思います。
『いとこ煮』
北海道・東北など北の地方でよく食べられる料理です。
かぼちゃと小豆を一緒に炊いた料理。
「かぼちゃのいとこ煮の作り方【ビエボ】 | 料理・レシピ」
『ほうとう』
山梨県の郷土料理で、お鍋にさきほど紹介した『ん』のつく食べ物を加えて食すものだそうです。
「Hoto Noodles ほうとう 作り方レシピ」
『砂おろし』
東京では、体内の砂を出すという意味合いで「こんにゃく」をかぼちゃと一緒に食べるようです。
昔はこんにゃくを「腸の砂おろし」「胃のほうき」などと呼ばれることから、この名がついたそうです。
これは特に決まった作り方は見つかりませんでした。
ほかにかぼちゃ以外の食べ物では
『塩いくらを入れたお雑煮』(宮城県仙台)
『砂糖を多くかけた梅干し』(福島県)
『塩辛くしたお饅頭』(埼玉県)
などがあるようです。
いかがだったでしょうか?
ぜひいろんな地域の料理も一度、試してみてください。