5月の東京といえば三社祭!
浅草神社の例大祭です。
激しい神輿の練り歩きで有名な下町のお祭りです。
毎年三日間で150万人の人出がでます。
今年の三社祭は5月19日(金)・20日(土)・21日(日)に行われます。
見どころと各催しの日程・時間を紹介していきます。
浅草三社祭とは?
正式名称は「浅草神社例大祭」。
「浅草神社」は東京都台東区浅草2-3-1にある神社です。
地図マップなどではこの住所を参考にしてください。
「三社様」と呼ばれて親しまれているのは、3人の神様が奉られているからです。
漁師の桧前浜成・竹成兄弟が隅田川で漁をしていても、人型の像ばかりがかかる。
不思議に思って大事に安置して、土師真中知に相談したところ「それは聖観世音菩薩の尊像で自らも帰依の念心仏体である」と教えました。
兄弟は深く観音を念じ名号を唱え、「我らは漁師なれば、漁労なくしてはその日の生活にも困る者ゆえ、明日はよろしく大漁を得させしめ給え」と厚く祈念したところ、大漁を得ました。
土師真中知は間もなく剃髪して僧となり、寺をつくりました。
浅草寺の起源になります。
その子が観世音の夢告を受け、三社権現と称し上記三人を神として祀ったのが三社権現社(浅草神社)の始まりです。
社紋には中央に中知、左右に兄弟を示す紋があり、弟は少し下がっているのが特徴です。
明治維新の神仏分離令により浅草寺とたもとを分かち、明治6年に現在の名称に至ります。
三社祭では三基の神輿にそれぞれ、一之宮には土師真中知命、二之宮には桧前浜成命、三之宮は桧前竹成命の御神霊を移し、氏子が神輿を担いで各町内を練り歩き、観音様と3人の人物に豊作や豊漁、疫病の退散を祈願します。
昔は観音祭・船祭として3月17日、18日の両日に行われていました。
当時は氏子十八ヶ町などからの山車が中心だったといいます。
今は氏子四十四ヶ町と浅草組合で構成される浅草神社奉賛会が運営し、町会毎にそろいの半纏をまとった勇ましい担ぎ手達が、威勢良くお神輿を担ぎ、浅草の町全体を練り歩く迫力満点のお祭りとして有名です。
神輿を荒々しく揺さぶるのは、神様の「魂振り(たまふり)」を行うことで、豊作や豊漁、疫病の退散を願うために行われます。
最終日の日曜日は朝の6時から浅草神社の本社御輿三基が神社境内から発進する「宮出し」から始まり、本社御輿が各町会を渡御して神様に地元をご覧頂く「本社神輿各町渡御」を経て、夕刻に浅草神社へ戻る「宮入り」となります。
三社祭の日程
今年の三社祭は5月19日(金)・20日(土)・21日(日)に行われます。
例年だとまず、前日の5月18日(木)19時に本社神輿へ浅草神社の御神霊(おみたま)をお移しする本社神輿神霊入れの儀が行われます。
5月19日(金)は13時から、お囃子屋台・鳶頭木遣り・びんざさら舞・白鷺の舞などが行列をつくって浅草の町を歩く「大行列」です。
残念ながら雨天中止なので晴れるとよいですね。
東京浅草組合前を出発し 西廻りで、14時頃浅草神社社殿前に到着予定です。
社殿では14時20分から、神楽殿では15時からびんざさら舞が奉納されます。
15時30分に各町神輿へ御神霊を移す、各町神輿御神霊儀が行われます。
5月20日(土)は10時より例大祭式典、12時より浅草氏子44ヶ町の約100基の神輿が渡御である町内神輿連合渡御が開始され、浅草寺本堂裏広場に参集した神輿が、一基ずつ発進。
浅草神社でお祓いを受けた上で各町会へ渡御するという形です。
西部、南部、東部と16ヶ町に分かれて、約1時間ごとに出発となります。
16時には神楽殿で浅草観光振袖学院による奉納舞踊。
17時には巫女舞奉奏が行われます。
5月21日(日)は朝6時から宮出しが行われ、8時から本社神輿各町渡御となります。3つの神輿が各方面に向かって出立します。
神楽殿では、14時から巫女舞奉奏、15時から東京浅草組合による奉納舞踊となります。
16時には境内で太鼓奉演も行われます。
また11時~18時の間、雷門通りから馬道通りにてお祭り広場が開催されます。
各町を回って20時頃宮入りした後は、21時頃から御神霊を本殿へお戻しする本社神輿御霊返しの儀が執り行われます。
三社祭の見どころ
5月19日(金) はやはり大行列。
晴れると良いですね。
5月20日(土) は昼からの町内神輿連合渡御 、5月21日(日) は本社神輿宮出しから、本社神輿各町渡御、本社神輿宮入り、本社神輿神霊返しの儀をじっくり見るもよし、周辺の「お祭広場」で出店を楽しむもよし、思い切り祭り気分を味わいましょう。
毎年、浅草発祥の川柳の募集があり、今年のテーマは「伝統」です。
地元の方々も頑張ってますし、本殿の厳粛な様子も見どころですので、そちらも充分に楽しんで下さい!
【ド迫力・宮出し】平成25年三社祭 本社神輿 宮出し
交通規制はある?
基本的に交通規制がかかるのは5月21日(日)の11時~18時で雷門から馬車通りが一般車両通行不可になります。
しかし、規制のない5月20日(土)も100基の町内神輿が浅草の至る所にいて神輿優先ですから、通行には非常に時間がかかります。
また19日(金)も人出が多く、駐車場も少ない区域ですので通行に時間がかかります。
3日間で150万人という人出ですから、当然のことですね。
公共交通機関を利用しましょう。