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博多祇園山笠2017 日程・見どころをご紹介!

7月になると博多祇園山笠が行なわれます。

本格的な夏の訪れを告げる博多っ子のお祭りです。

博多どんたくと並び、博多人の郷土愛が爆発するお祭りです。

その日程見どころを紹介したいと思います。

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博多祇園山笠とは

福岡県福岡市博多区の中でも博多部とよばれる

那珂川と御笠川間の区域で行なわれます。

7月1日から7月15日にかけて毎年開催される700年以上の伝統ある祭りです。

櫛田神社にまつられる素戔嗚尊に対して奉納される祇園祭のひとつで、

正式には櫛田神社祇園例大祭という名前です。

神様に奉納するものですから、曜日に合わせて日程をずらしたりはしません。

博多っ子は自分の都合を神様に合わせてお祭りを行います。

yamagasa

祭りの起源には諸説がありますが、

1241年に聖一国師が疫病除去のため施餓鬼棚(せがきだな)に乗って

祈祷水(甘露水)をまいたのが始まりという説を櫛田神社では取っています。

これが災厄除去の祇園信仰と結びついて山笠神事へとして発展しました。

昔は高さ15メートルほどの大きなものをゆっくりとひいていましたが、

現在の競い合うような追い山になったのには謂(いわ)れがあります。

竪町(恵比須流)に嫁いだ土居町(土居流)の花嫁が、

花婿ともども里帰りした時のことです。

土居町の若者が余興として花婿に桶をかぶせるなどしたことを

竪町の若者が怒って一触即発になりました。

恨みが残っていた竪町のものが、夏のお祭りの際に

土居町の昼食休憩の間に追い越そうと走り出し、

土居町も負けるなと走りだしたそうです。

これが評判を呼んで、「追い山」に発展したということです。

流(ながれ)というのは、太閤地割りに関連しています。

東は御笠川、西は博多川を基準に市街を十町(約1キロ)四方と定め、

幹線道路を東西3本、南北4本走らせ、その一区画を「流」と名づけました。

町割りは現在変わってきていますが、柔軟に対応して、

現在は千代流・恵比須流・土居流・大黒流 ・東流・中洲流・西流

の七流が互いに競い合います。

博多祇園山笠へのアクセス

福岡県福岡市博多区の中でも「博多」と昔からよばれた地域になります。

公式HPで詳細をご確認ください。
博多祇園山笠公式サイト

ダウンロード (34)

天神駅で降りて、那珂川と博多川に挟まれた中洲に中洲流、

そこから博多川から御笠川までの区域に5流、御笠川の対岸に千代流があります。

飾り山笠は博多駅や天神付近から、中洲東岸の櫛田神社を中心に点在しています。

見せ山笠は呉服町交叉点から明治通りを経由して市役所を目指して通過します。

市役所前には桟敷席があります。

混雑が予想されますので、はぐれた時の待ち合わせ場所を決めておくようにしましょう。

車はとても使えませんので、バスや地下鉄を活用しましょう。

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博多祇園山笠の日程 それぞれのイベントと見どころ

※7月1日 

「注連おろし、ご神入れ」

櫛田神社が執り行う神事です。

この日から、きゅうりを食べるのはタブーになります。

清めを行うので女人禁制にもなります。

※7月1日〜7月15日 

「飾り山見学」

ご神入れで神官によって神入れされた後、

博多部を中心に合計14の飾り山が公開されます。

7町(流)以外にも、地元の商店街などが山笠を展示します。

櫛田神社に向いてる面を「表」とし、

その裏側のことを「見送り」と呼びます。

電線の敷設のために背の高い山笠を舁(か)けなくなり、

「舁き山笠」と展示用の「飾り山笠」に 別れました。

ちなみに舁くというのは(二人以上で)肩にのせて運ぶという意味です。

現在、「飾り山笠」は10メートル前後の高さです。

そして現在は、上川端通の飾り山笠のみが「走る飾り山笠」として

追い山ならしや追い山で「櫛田入り」を奉納しています。

※7月1日・7月9日 

「お汐井取り」

法被に締め込み姿で各流ごとに集合して、

「お汐井道」と呼ばれる小道をたどって一路箱崎浜を目指します。

1日は、各流の当番長、流当番のところは流役員が汐井(真砂)を

小さな升やテボ(竹ヒゴで編んだかご)に入れて持ち帰ります。

9日は全流れお汐井取りといい各流の舁き手が揃って圧巻です。

各流ごとに午後6時から7時過ぎにかけて箱崎浜に到着し、

沈む夕日に柏手を打って安全を祈願したのち、筥崎宮、櫛田神社に参拝します。

この日から最終日まで連日の予定がびっしりです。

※7月10日の夕方 

「流舁き」

流区域内を細い路地まで舁き入れてまわります。

コースもその年によって異なり公式発表も行なわないため、

事前に流関係者に聞くしかありません。

穴場は出発前の山小屋付近です。

ここで、コース情報を手に入れることができる場合もあります。

出発は中洲流と千代流が16時、東流が18時、その他は17時に

出発となることが多いです。

ここから翌日の夕方までは流舁が続きますので、

体力と流れの協力が必須です。

※7月11日の朝五時から 

「朝山」

流舁から12時間後、日がまだ昇らぬ早朝5時、

博多の町のあちらこちらで「おっしょい」の声が響き渡ります。

同じく流れの中を周りますが、

早朝に町総代や旧役員を呼んで接待するところから祝儀山とも呼ばれます。

招かれた総代らは帷子に角帯を締めて出席、

台上がりは白麻の半纏を着用するのが慣わしです。

この日だけは当番町の子供たちも

山笠の「杉壁」内に乗せてもらうことができます。

台上がりの交代があり停止する時がありますので、

じっくり山笠を見ることが出来ます。

※7月11日 

「他流舁き」

朝山から10時間後、

自分の流域外に出ていき他の流の流域に舁き入れます。

1日に2度舁くので舁手は大変です。

気合と根性、男気を見せる時です。

櫛田神社の清道を回る「櫛田入り」の練習する流もあります。

※7月12日午後4時頃から 

「追山ならし」

「追い山」に向けた予行演習です。

しかし、本番同様で他の流よりも1秒でも早く駆け抜けようと、

すでに勝負が始まっています。

一番山笠から順次「櫛田入り」して奈良屋町角の廻り止めまでの約4kmのコースです。

一番山笠は追い山笠と同様、「櫛田入り」の際に、

山笠を止めて「博多祝い唄」を歌う事が認められています。

※7月13日午後3時半 

「集団山見せ」

舁き山が博多部を超えて福岡中心部に渡る唯一の行事が「集団山見せ」です。

福岡市の要請で始まりました。

7つの流すべての舁山が呉服町交叉点に集まり、

太鼓の音を合図に福岡市役所前の桟敷席を目指します。

コースになる明治通りには多くの見物人が集まり、

沿道は開始の1時間~30分前には埋め尽くされてしまいます。

よい場所で見たい方は早めに到着するようにしましょう。

西大橋が人気スポットです。

もっとも勇壮でスピードの入った舁山の姿を見ることがでますし、

博多部から外部にでる境界線でもあります。

※7月14日 

「流舁き」

今年最後の「流舁き」です。

翌日は慣れた若手やベテランの曳き手中心なので、

未熟な舁き手にとってはこの年最後の山笠引きになります。

※7月15日午前4時59分 

「追い山」

博多祇園山笠2014~追い山笠櫛田入り(一番山笠 土居流)~

博多祇園山笠のクライマックス。

大太鼓の合図とともに一番山笠が櫛田入り奉納をしたのを皮切りに、

合計8つの山笠が次々に櫛田入りを行ってから、

薄暗い博多の街へと駆けだしていきます。

境内を出て旧博多部に設けられた約5kmの「追い山笠コース」を

須崎町の廻り止めを目指して一心に掛けます。

「櫛田入り」「コース」ともに所要時間を計測して競い合います。

この日ばかりは流れの精鋭が集まり、迫力も満点です。

『追い山コース』(博多祇園山笠ナビより)

櫛田神社の能舞台では午前6時から

荒ぶる神様に捧げる鎮めの能が演じられて、祭りを終了します。

いかがですか?

早朝、夕方など観光目的には適さない時間設定が多いのですが、

それが博多っ子の心意気です。

流れ(町)のための神事でありお祭りなのですね。

観光のさいも、神様に礼儀を欠かないようにしましょう!

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