出産前検査のひとつで『新型出生前診断』というものがあるのをご存知ですか?
近年でてきた検査で別名は「NIPT」と呼ばれています。
これは出産前にダウン症候群であるかどうかを調べる検査で、診断が陰性(異常なし)だった場合の的中率は99%以上ともいわれています。
来年3月に出産予定なのですが、今年の9月下旬にこの検査を受診してきたので、費用や時期、細かい注意点などについて記録したいと思います。
新型出生前診断(NIPT)とは。病院の検査方法は?
赤ちゃんのDNA・染色体を調べて、その子がダウン症候群であるかを判定する検査です。
ダウン症の子どもは13番、18番、21番の染色体数に異常がみられるため、そのDNA量から推定するそうです。
検査方法は妊婦さんの血液を採血して行われます。
妊婦さんの血液中には、妊婦さん自身のDNAのほかに、赤ちゃんのDNAも存在しているためそれで判定ができるとのことです。
陽性(ダウン症の可能性が高い)・陰性(異常なし)のみで判定し、確率は出ません。
新型出生前診断の時期・条件
妊婦さんの年齢が、分娩予定日のときに35歳以上であれば新型出生前診断が受けられます。
妊娠10週以降から18週までの方が受診できます。
検査結果の時期は、検査をうけてから10日~2週間ほどで返ってきます。
採血したものを一度アメリカに持って行って診断するため、少し時間がかかるのだそうです。
私の場合は9/17に説明を聞いて、9/24に検査をうけて、10/8に検査結果を聞きにいきました。
辛いお話ですが、もし陽性(ダウン症の可能性が高い)と判定されて中絶を選択した場合は、妊娠21週の頭頃に入院と言われました。
(心苦しくなり、詳しく聞けませんでした)
ただ新型出生前診断で陽性判定がでても10人に1人はダウン症ではないそうなので、今度は確定診断するために羊水検査をうけるという選択があります。
羊水検査は妊娠15週以降から18週までの方が受診できます。
新型出生前診断の費用
新型出生前診断は保険が適用されず、一般的にかかる費用は20万円前後と言われています。
私が東京都内で受けたS病院の内訳を記載します。(念のため病院名は伏せました)
12960円(税込)
9/24にうけた実際の検査費用として
183600円(税込)
10/8に検査結果を聞く際、遺伝検査カウンセリング費用として
3240円(税込)
総額で199800円かかりました。
一般的な費用とほぼ同じ額になりました。
「新出生前診断、4月開始へ 20施設が準備」
新型出生前診断の注意事項
私の病院では、その病院で分娩予定でないと受診できませんでした。
また検査の性質上3つ子以上の妊娠をしている場合は受けられないそうです。
また、陰性(異常なし)と判定された場合は99%以上の的中率ですが、陽性(ダウン症の可能性が高い)と判定されたら、40歳の妊婦さんの場合10人に1人はダウン症候群ではないとのことです。
そのときは先ほど書いたように羊水検査で確定検査を行うという選択がありますが、羊水検査は12~15万円程度の費用がかかります。
初めから羊水検査のみ受診すればよいのでは?とも思われるかもしれませんが、羊水検査は極まれに流産・破水をしてしまうリスクがあるそうです。
なので新型出生前診断で陰性がでれば99%以上の的中率なので、リスクのある羊水検査を受けなくてもよいという考え方もできるとのことです。
実際に私も陰性判定がでて、羊水検査は受けなくてもよいと思いますと言われました。
あと細かい点になりますが、新型出生前診断は妊婦健診のとき一緒に受診できるものだと思っていましたが、私の病院では専門の科があって別で電話予約する必要がありました。
妊婦健診と専門の科の日時をそれぞれ予約しなければならないという形です。
実際の検査でも、いつもの担当医さんとは別の医師から説明・カウンセリングを受けました。
電話予約はわりとすぐ取れたのでよかったですが、もしかしたら予約がすぐ取れず検査可能な週数を超えてしまうこともあるかもしれないので注意したほうがよいかなと思いました。