毎年、猛威を振るうインフルエンザ。
その多くがA型のインフルエンザといわれています。
今回はそのインフルエンザA型の症状、潜伏期間、その間の感染力などについてまとめています。
インフルエンザA型の症状!初期症状・兆候など
感染後、数日以内に現れることが多い3大症状が以下のものになります。
急激な高熱(38~40℃前後)
悪寒(頭痛を伴うことも多い)
強度の関節・筋肉痛
このうち初期症状としては高熱と悪寒がでて、その後関節・筋肉痛という流れが多いようです。
発熱は誰にでも現れますが、悪寒などは自覚症状で、関節痛等は成人の方でないとそこまで感じづらいこともあります。
全ての症状はまだ解明されていませんが、そのほか確認されている主な症状を記載します。
全身の倦怠感
めまい
腰痛
上気道炎
咳
鼻水
風邪と似た症状が多いですよね。
一番区別しやすい点としてはインフルエンザのほうが高熱であることです
(風邪の場合はは37~38℃程度)
また症状の進行が急激で、風邪よりも症状が重めに出ます。
(ただし鼻水は後からでる傾向にあります)
風邪は喉の痛み・鼻水・くしゃみなど局所的なものが多いですが、インフルエンザだと悪寒・関節痛など全身症状が突然出ることが多いです。
インフルエンザA型の潜伏期間
潜伏期間は「感染してから発症(症状が現れる)までの期間」を指しますが、厚生労働省の報告だと
12~48時間
と記しています。
思ったより短い期間ですが、それだけインフルエンザウイルスの増殖が早いことを表しています。
一般的に、感染してからウイルスの数が100万個超えると発症すると言われていますがインフルエンザの場合、
8時間後→100個
16時間後→1万個
24時間後→100万個
といったように異常な早さでウイルス増殖します。
インフルエンザA型の潜伏期間中でも感染する?
結論から言うと
潜伏期間中(発症前)であっても感染します。
ただし発症後よりは感染力は弱いです。
インフルエンザは感染後3日目あたりが最も感染力があるといわれています。
また主に飛沫感染、接触感染でうつるので、咳やくしゃみが少ない潜伏期間中は発症後よりはうつりにくいです。
とはいえこれだけの増殖力があるので、保菌者が近くにいた場合は少しの菌でも感染すると発症する可能性があるんですね。
潜伏期間中かもしれないと自覚のある方は家族に感染しないよう気を付けて生活しましょう。
特に幼児、高齢者、妊婦は重症化しやすいといわれています。
また、「潜伏期間中の人の近くにいたから感染したかも!」と思ってすぐに検査しても、感染初期段階だと正しく判断されないこともあるようです。
「症状がないのにインフルエンザの検査した(プTV)」
インフルエンザA型の症状が治まるまで。感染期間は?
潜伏期間は12時間~2日です。
発症後3~5日で症状が治まってきます。
(一番苦しい期間は発症後3日間ほど)
解熱後も2、3日程度は保菌していると考えます。
これらを考慮すると感染期間(感染してから完治するまで)は
7~10日間
となります。
この期間中は周りに配慮する必要があるんですね。
基本的な対処法としては
常時マスクを着用する
うがい・手洗い
となります。
保菌している方も、そうでない方もこれだけで感染率がかなり下がります。
あとは下痢や嘔吐が伴った場合は、それも感染の原因となりますので、処理後除菌するようにしましょう。
その他、一般的なインフルエンザの流行の型についてこちらに記載しました↓
インフルエンザ流行の型!新型・A型・B型・C型とは