花粉症にビタミンDがきくと知っていますか?
日光に当たることで生成されるビタミンですが、現状日光に当たるとシミが怖いという美容面や、
朝早く夜遅い仕事で日光に当たる時間がない、冬は厚着で日光が肌に届かないなど、日光での生成には限界があります。
サプリを上手に取り入れて、花粉症対策をしてみましょう。
ビタミンDは花粉症になぜ良い?
「ビタミンD」【吉田たかよし】90秒でわかる 医学解説その29
ビタミンDは日光を浴びることで生成されることがしられています。
私が花粉症に効くと知ったのは「サーファーに花粉症はいない」という本の内容説明からでした。
ビタミンDは骨の形成に効くことで有名ですが、日本機能性医学研究所所長斎藤糧三先生の研究で、
花粉症患者にビタミンDを2000~4000IUを摂取させると、30分~1時間程度で鼻のとおりが改善したという報告があります。
ビタミンDはホルモンに似た作用を全身の細胞に及ぼし、
機能を正常化する働きをしていることがわかってきています。
免疫機能やアレルギー反応、アンチエイジングなどの
多用な働きを有する特殊なビタミンであることがわかってきています。
一般的なビタミンDの生成方法
ビタミンDは脂溶性ビタミンです。
ビタミンDは植物由来のビタミンD2と、動物由来のビタミンD3に分けられ、
ビタミンD3は皮膚に含まれるコレステロールから紫外線を浴びることによって作られます。
紫外線不足、日光不足だと、食べるだけでは生成されません。
しかし、現在の都市型生活では日光に当たる時間が圧倒的に不足していて、
特に女性の4人に1人は欠乏状態になっています。
女性は日焼け防止で紫外線を防御しすぎなのかもしれません。
また、ビタミンDが多く含まれている魚やキノコの摂取が足りていないということもあります。
サケやサンマなどの魚、シメジなどのキノコ、卵には多く含まれているので、積極的に取り入れましょう。
ビタミンDサプリを効果的に摂取するには
日焼けはしたくないとか、
日光を浴びる時間が取れないということもあり、
サプリメントで取りたい方も多いことでしょう。
ビタミンD、ビタミンAなどの脂溶性ビタミンは、
過剰症の危険がアピールされてきました。
しかし、実態調査ではビタミンDは多くの人が欠乏状態です。
通常のサプリメント服用で、過剰症にはなりにくいです。
成人の場合ビタミンDを2000~4000IUを内服すると、
30分~1時間で鼻通りが改善します。
飲み始めは4~6時間程度しか効果がありませんが、
継続して3か月くらい飲み続けると、
肝臓や脂肪に徐々に貯蔵される事で血中濃度が安定して、症状も全体に改善されます。
その後は1日2000IUで維持するのが一般的です。
飲む時間はいつでもよいですが、忘れないように朝食後など時間を決めて飲むのが良いです。
一日2000IUのビタミンD摂取が推奨されていて、
1カプセルで2000IUが含まれているビタミンDサプリメントなども
販売されていますので、これを目安にすると安心です。
ビタミンD3サプリメント
ビタミンDサプリの過剰摂取について
これまでアピールされてきたように、脂溶性なので取りすぎるとビタミンD過剰症になります。
具体的には腎障害(多尿)、高カルシウム血症、石灰沈着、悪心、食欲不振、嘔吐、体重減少などが挙げられます。
そのため厚労省が摂取上限としている1日2000IUの上限を守るのが無難かと思います。
ただ1日に2000IUの摂取を毎日続けても実際には、過剰になる心配がないとも言われています。
成人男性は3000~5000IUのビタミンDを一日で体内で消費しています。
2000IUでは足りないくらいですね。
他の食事などで補われることを考慮した量ではないかと考えられます。
また成人の場合、1日1万IU以下の摂取においては副作用の報告はないとのことです。
日本の摂取上限が低すぎるのも事実なので、
ご自身の体調にあわせて摂取していくのもよさそうです。