加熱した干物の魚を食べて食中毒を起こすという事例がありました。
魚は鮮度を保つためだけでなく、安全のためにも冷凍保存することが重要です。
冷蔵で食べられる期間は買ってきた翌日までですが、そうすると魚を食べる機会が減ってしまいます。
ヘルシーな魚を冷凍保存で長期間食べられるようにしましょう。
魚を冷凍する利点
魚は死んだ後に体内でヒスタミンというものを作ります。
これは加熱しても消滅せず、大量になると食中毒の原因になります。
冷蔵保存では1日以上は危険です。
しかし魚を冷凍保存することでヒスタミンの生成を抑制出来、食べられる期間を長く出来ます。
また、鮮度を保ち、美味しく食べられる期間を長くすることも出来ます。
安売りの時にまとめ買いしたり、釣りをする方から沢山頂いたりという時、冷凍保存を上手に活用して、長い期間魚を食べられるようにしましょう。
魚をおいしく食べるための冷凍方法・コツ
スーパーなどで一度解凍して売っているものは、「再冷凍」となり冷凍には向きません。
「生」と書いてある魚を選びます。
大事なのは急速冷凍することです。冷蔵庫にそのような機能がない場合は、アルミトレーなどを使います。
- [刺し身のサクや切り身]
キッチンペーパーで水分を取ってラップに包んでフリーザーパックに入れます。
醤油、みりん、酒などで簡単な下味をつけておくと、食感は落ちますが料理のバリエーションも増えてよいです。
- [小ぶりの魚]
アジなどの基本は「傷みやすい内臓を除いて下処理を済ませてから保存」ですが、小ぶりの魚はそのまま冷凍します。
解凍の時、半解凍状態で内蔵を取り出すと生の時より簡単です。
ラップで包みフリーザーパックに入れて冷凍します。
- [大ぶりの魚]
基本どおり「内臓をよく取り除いて」から冷凍保存します。
血合いの部分も腐敗しやすいですので、取り除くとより長期間保存できます。
魚類の冷凍保存方法 カレイ
冷凍保存した場合の賞味期限
刺し身のサクなどは1週間程度、小魚は2週間、味をつけたものは2~3週間の期間もちます。
冷凍した日を忘れないように、フリーザーパックに日付と中身を書いておくのを忘れないようにしましょう。
冷蔵庫に冷凍してあるものを記録するホワイトボードなどを掛けておくのもよいです。
家庭の冷蔵庫の冷凍機能は業務用のものほど低温ではありません。
ヤケが入ったりしますので、できるだけ早く食べきりましょう。
おいしく食べるための解凍方法・コツ
一番美味しいのは冷蔵庫で解凍することです。
朝のうちに冷蔵庫に移しておくと夕食にちょうどよいです。
急ぐ時は、フリーザーパックに水が入らないように注意して流水解凍がオススメです。
さらに急ぐ時は電子レンジの解凍機能を使います。
解凍ムラが出ないように度々向きを変えたりするとよいです。
火が通ってしまっても問題ない「焼いて食べる予定の魚」は電子レンジに向いてます。