私事ですが姉が妊娠5か月になり、経過も順調でとても楽しみです。
ただ出産予定日が3月なので大事なときにインフルエンザの流行時期に引っかかってしまいます。
今まで予防接種を受けたことがなく、インフルエンザにかかったこともない姉が注射を打とうか迷っているみたいです。
そこで今回は妊婦の方の予防接種について調べてみました。
インフルエンザの予防接種 妊婦は受けるべき?
妊婦はインフルエンザの予防接種不適当者とはされていません。
厚生労働省・WHO(世界保健機構)からの報告では、妊娠初期にインフルエンザワクチンの接種を受けたことで流産や先天異常のリスクが高くなったという報告は現在のところないそうです。
この報告をうけ、妊娠中の予防接種は可能だと医師達も促されているとのこと。
妊娠中は、つわりでの体力低下・必要酸素量の増加などが理由で心肺機能の低下で、免疫力も落ちていて通常時よりもインフルエンザは重症化しやすい傾向にあります。(特に妊娠14週以降)
そのため、むしろインフルエンザの予防接種を受けるべきだとも言われています。
米国では妊婦と老人に対して、インフルエンザワクチンの接種を推奨しています。
ちなみに接種不適当者とは
①37.5℃を超える明らかな発熱のある方
②重篤な急性疾患にかかっている方
③予防接種の接種液の成分により、アナフィラキシーショックを起こした方
となっています。
インフルエンザ予防接種による妊婦への副作用
現在使用されているインフルエンザ予防接種(ワクチン)は、細菌やウイルスを殺して毒性・病原性をなくした不活化ワクチンなので、妊婦・胎児に影響を与えるとは考えられていません。
インフルエンザの予防接種により一般的な副作用(赤み・腫れなど)はありますが、妊婦特有の重大な副作用が出るというわけではありません。
危惧されるといえば、ワクチンには防腐剤として有機水銀が入っているものがあります。
その有機水銀(チメロサール)も妊婦・小児に問題はないとされています。
しかし妊婦さんが安心して受けられる防腐剤が含まれないタイプのワクチンもあるので、気になる方は主治医やクリニックに確認してみるのが良いかと思います。
妊婦の場合 インフルエンザの予防接種時期は?
妊娠期間中の予防接種は、いちおう全期間において可能とされています。
ただWHOの報告では、妊娠初期でも流産・先天異常のリスクが高くなった報告はないと言われていますが、妊娠初期は自然流産の起こりやすい時期でもあるため避けたほうが良いという意見もあります。
予防接種を受ける場合は医師に確認をしておくと良いでしょう。
時期としてはインフルエンザ流行前の10~11月に接種することが多いです。
インフルエンザワクチンは新型・季節性ともに、接種してから約2週間~5ヶ月間ほど続ききます。
ちなみに新型・季節性両者の予防接種は同時に受けられるとされています。
インフルエンザ治療薬は妊婦も大丈夫?
もし妊婦さんがインフルエンザにかかってしまった場合でも、タミフルなどの治療薬は処方されます。
この治療薬も流産や先天異常の発症率は変わらず、胎児への影響はないとされています。
インフルエンザが疑わしいと感じたらすぐに病院へ行きましょう。
治療方法はお薬とは限りませんが、薬の場合は早ければ早いほど症状・ウイルス排出量の減少が見込めます。(48時間以内が目安)
インフルエンザに感染した妊婦さんは一般病医院を受診することになるかと思います。
産婦人科で他の妊婦さんへの感染を防ぐためです。
インフルエンザ 予防接種以外の対処法としては
「感染者倍増の69万人 インフルエンザ、首都圏で流行(14/12/19)」
一般的な対策とほぼ同じになります。
・うがいや手洗いの徹底
・なるべく人ごみに行かないようにしてマスクをする
・栄養のバランスに気をつかい体力保全に努める
などです。
特に妊娠初期の場合、つわりの影響で食べ物の好き嫌いが顕著に出るかと思いますが、栄養が偏らないようにしたいところです。
他にも気になることがあった時は、お医者さんと相談しながら常に適切な対策をとっていくことが大切なので、ぜひ話しておきましょう。