七夕には笹に色々な飾り付けをし、短冊に願い事を書いて飾ります。
短冊に何を書けばよいのでしょうか。
七夕の飾り付けや短冊の書き方についてご紹介します。
笹の飾り付け それぞれの意味は?
笹を使うのは、冬場でも青々としている事から
生命力が高く邪気を払う植物とされているからです。
虫よけ効果もあり、稲作のときには笹で虫除けをしていたことや、
天に向かってまっすぐ伸びて願いを空に届けてくれるなどの意味があります。
折り紙などで作る笹の飾り付けには、色々な意味のものがあります。
女子の裁縫の腕が上がる。
棚機女(たなばたつめ)が織り、神に捧げたという衣で、七夕竹の一番上に吊るします。
簡単折り紙★ 着物の折り方 ★Origami Kimono
・巾着
お金が貯まる。
貯蓄や節約の心を養います。
口をひもで結んで無駄遣いを戒めます。
・投網
豊漁を願って飾られます。
・屑かご
整理・整頓、また物を粗末にしない。
飾り物をつくり終えたあとの紙くず、
裁ちくずを拾い集めて屑かごの中にいれました。
・吹き流し
織姫のように機織が上手になる。(糸を針に通した名残)
・千羽鶴
家族の長生きを願い、家の長老の数だけ鶴を折って飾ります。
・提灯飾り
短冊の願い事が良くみえるようにという意味があります。
・短冊
願い事がかない、字が上手になる。
夜露を集めてすった墨汁で詩歌を書いて書や手習いの上達を願う習慣がありますが、そこまでする家はすくないですね。
でも、出来るだけ綺麗な字で書くのが望ましいです。
短冊はいつまで飾っておくの?後片付けのコツは?
本来は7月6日に飾り、7月7日の夕方には川に流すのが主流です。
ただ最近は環境保護の観点などから、川に流す風習は少なくなっています。
各自治体の指示に従って下さい。
紙とその他を厳密に分ける地域なら、飾りを結びつけるのも、
こより(紙をねじった糸)などを使うようにすると、
片付ける時に楽になります。
ゴミと一緒に可燃物に出すのはチョットという方は、
白い紙に丁寧に包んで、他のゴミとは別にして出しましょう。
水にひたすなどして簡略的に水に流してから処分したり、
安全な場所で焚き上げをするなどすると良いと思います。
焚き上げは神社によっては対応してくれるところもあります。
また、笹の葉を買ったところで引き受けてくれるところもあるようです。
また、記念に写真をとっておくと、来年見返すことが出来ますね。
短冊の字がどれくらいうまくなったか、成長の記録にもなります。
短冊を書く由来
昔は五色の糸を備えていましたがそれが布になりました。
江戸時代に庶民に七夕の習慣が広まるに連れて布は高価なので紙の短冊になりました。
なので、五色の短冊を使うのは、五色の糸のなごりです。
また願い事を書くのは、宮中行事だった時代に和歌を書いて文字の上達を願った習慣から、
文字が上達しますようにと短冊に書いて願う習慣に変化しました。
短冊はなぜ五色?
初めは五色の糸を針に通して飾りました。
五色は「青・赤・黄・白・黒」があります。
五色とは中国の陰陽五行説に基づいています。
中国伝来の催しの名残が残っているのですね。
万物は5つのもので出来ているという考え方で、
木が青(緑)、火が赤、土が黄色、金が白、水が玄(黒)となっています。
それぞれに意味があり、互いに生かし合ったり制御しあったりする関係にあります。
七夕の短冊 願い事の書き方は?
短冊に願い事を書くのは七夕の醍醐味ですよね。
これには願い事が叶いやすい書き方というのがあるそうです!
それは他力本願のような感じではなく、努力してこうなるという
ような願い事を書くのがポイントです。
「~になりますように」という書き方ではなく
「~になる」「~になれる」「~できる」「~する」のように言い切る書き方が
良いということですね。
星に願うというより星に約束をしましょう。
具体的な目標が書かれているとよりよいです!
あまりに現実離れした願い事でなければ、
無意識に自分の行動が願い事に向かうようになるそうです。
有言実行の効果ということですかね。
「七夕物語」(Tanabata story)中国の昔話 福娘童話集Aminated.avi
子供さんなら、まずは織姫と彦星のお話をしてあげて、
ちゃんと毎日頑張ったご褒美の日なんだということを教えてあげましょう!
そうして、お稽古事などの目標を書くのも良いかと思います。