七夕の歌と言えば「たなばたさま」です。
ささのはさらさら~という歌ですね。
続きは覚えていますか?
その歌詞と意味についてご紹介します。
七夕の歌詞の意味
たなばたさま
https://youtu.be/xAGDFBWYEqE
「たなばたさま」は1941(昭和16)年に発表された歌で、
現在では「たなばた」の名前で親しまれています。
「たなばたさま」
作詞:権藤花代・林柳波 作曲:下総皖一
1.ささのは さらさら
のきばに ゆれる
おほしさま きらきら
きんぎんすなご2.ごしきの たんざく
わたしが かいた
おほしさま きらきら
そらから みてる引用元:うたまっぷ.com
このままだと分かりにくいので漢字を当ててみます
1.笹の葉 サラサラ
軒端に 揺れる
お星様 キラキラ
金銀砂子2.五色の 短冊
私が 書いた
お星様 キラキラ
空から みてる
これで少し分かりやすくなりましたね。
それでも聞き慣れない言葉を解説していきます。
軒端
「軒」とは、屋根の下の部分で建物の外にはみ出した部分です。
この「軒端」というのは屋根の端から出ている所を指しています。
庭先に飾った竹の葉が屋根の先で風に揺られている様子を
眺めて楽しんでいる様子が浮かびます。
金銀砂子
金銀は夜空で星が輝く様子が「金」や「銀」に見えることから来ています。
砂子は砂を表す言葉です。
天の川を本当の川に見立てて、
周囲の星を砂に見立ててお星様が金銀の砂のように光っていると歌っています。
五色の短冊
「七夕飾り」で代表ともいえる短冊。
この「五色」とは、中国の陰陽道から生まれた五行説に因んだものです。
「青」・「赤」・「黄」・「白」・「黒」を指します。
青(緑)の「木行」
赤は炎の「火行」
黄は大地の「土行」
白は土に埋まっている金属の材料となる鉱物の「金行」
黒は命を育む水の「水行」
を表しています。
七夕の歌 豆知識
たなばたさまの歌しか思い浮かびませんが、昔はもっといろんな歌がありました。
詩歌なども読まれましたし、子どもの歌もありました。
例えば、まだ大阪が農村だったころ、子供が自分達の願い事を書いた短冊や、
色紙などで飾った竹を持ちながら村を歩いて回る習慣がありました。
その時に
「七夕さん、ほおずきとっても、だんないか、あんまりとったら、もったいない」
と歌ったそうです。
「だんない」とは方言で「構いませんか?」という意味で、
七夕さんにほおずきとっても良いですかと訪ねて、
七夕さんが「あんまり取るともったいないよ」と答えているのですね。
七夕さんと呼びかけていることから、七夕の神様というものを想定しているようです。
たなばたの語源ともなった日本古来の神様「棚機女(たなばたつめ)」に聞いているのかもしれませんね。